箱根町立箱根の森小学校

　今日の午前中は時間があったので、宮城野保育園に出向いて園長先生と情報交換したり保育の様子を見たりしてきました。このような園小の連携がすぐにできるところが箱根のよさでもあります。子供たちのことも、入学前から覚えることができます。

　さて、今日は園とだけでなく、中学校とも連携をした一日でした。箱根町では学期に１回以上、箱根中学校の先生が６年生に授業をしに来てくださいます。園・小・中一貫教育の授業交流として位置づけられている「出前授業」です。小学生にとって、中学校の先生の専門的な授業を受けられる機会というのは、とても貴重です。そして、それは子供たちだけでなく私たち小学校の教員にとっても刺激になるよい機会です。
　私は真鶴町の小学校にいるときに、２回ほど真鶴中学校の先生に理科の出前授業を依頼したことがあります。１回目は星の観察会でした。総合教育センターの指導主事さんと共に大きな天体望遠鏡を持参してくださり、親子で夜空の星を観察することができました。２回目は小学生が興味を持つような面白い実験をたくさんやっていただきました。自分は理科の授業がどちらかというと苦手でしたので、「こんなふうに教えると、子供たちは理科が好きになるのだな」と、見ていてとても勉強になりました。ちなみに、その時来てくださった中学校の先生は、現在箱根中学校で教頭をされているＦ原先生です。

　話がそれましたが、今日は６年生で音楽の出前授業がありました。箱根中の音楽教師であるＡ木先生は、もともとは小学校の先生だったこともあり、小学生の指導がとても上手です。中学校に上がったときも、子供たちを覚えていて、いろいろと声をかけてくださいます。
　今日の授業は、「翼をください」と「思い出のメロディ」の歌唱でした。歌詞を読んで、どんな歌なのかを知ったり、楽譜を見て曲の感じをとらえたりしました。子供たちは、先生の「ちょっと工夫するだけで声が変わるよ」「はっきり歌った方がかっこいいよ」というアドバイスで、どんどん自信をもって歌えるようになっていきました。たくさんほめてくださり、子供たちは「自分の声の変わる感じが分かった」「歌詞をイメージして歌えた」と、成果を実感することができました。今日もとても楽しい出前授業になりました。
　６年生は10月28日に、箱根中の文化活動発表会の合唱コンクールに招待されています。Ａ木先生の指導を受けたすばらしい先輩たちの歌声に、６年生はきっと感動することでしょう。Ａ木先生、今日はありがとうございました。