カテゴリ:各学年の様子
金閣と銀閣どちらに住みたい?

 昨日、6年生の教室に社会科「室町時代に生まれた文化」の授業を参観に行きました。担任のS宮先生の1年経験者研修の授業でしたので、県西教育事務所から教育指導員の先生も参観に来られ、ご指導をいただきました。
 社会科の学習は、単元の導入がとても大切です。これから調べていくことへの関心や問題意識を高めていくためにも、授業づくりをより工夫していかなくてはいけません。今回は子供たちが食いつきにくい学習内容である、室町文化についての導入の時間でした。

 本時、先生はまず金閣と銀閣の写真を提示し、「どちらに住みたいか」という投げかけからスタートさせました。見た目が豪華な金閣と渋さのある銀閣を比較しながら、子供たちは「金閣は頑丈そう。きれい。中が広そう」「銀閣は落ち着いている雰囲気。安心する。実家のような感じ」と、それぞれが持った印象を自由に発言していきました。
 その後、銀閣に焦点を当てて、ICT教材やタブレットを駆使して書院造りと今の和室を比べ、共通点などを見付けながら「室町時代の文化は現代に受け継がれている」という仮説を立てていきました。子供たちは次の時間から室町文化について詳しく調べていきます。単元計画には、水墨画や生け花などの体験も入っており、当時の文化に親しみがもてる工夫が今後もありそうです。
 私も過去6年生を担任することが多かったので、歴史の授業はいろいろと工夫したものですが、銀閣のところは足利義政や日野富子などに関する面白いエピソードなどを話してばかりで、「S宮先生のようにしっかりした文化の授業はしてなかったな」と、少し昔の反省をしました。それでも授業をきっかけに歴史を好きになってくれた子もたくさんいましたので、やはり教師がどんな授業を提供するかは大事です。若い先生の授業だったので課題ももちろんありましたが、久しぶりに見ていて面白い社会科の授業でした。

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公開日:2022年09月22日 09:00:00
更新日:2022年09月22日 12:28:50