カテゴリ:K's Room
日光に思いをはせる

 来週の18日(水)~19日(木)は、6年生の日光修学旅行が予定されています。依然新型コロナウイルス感染症への不安はありますので、何とか今年度も無事実施できるとよいと思います。

 私は教師になってから、計12回も日光修学旅行の引率(付添)をしました。担任時代には9回行きましたが、それぞれの年の様子や出来事は今でもよく覚えています。それほど、修学旅行は子供たちだけでなく教師の心にも残る大きなイベントです。先日、本校の見学コースを選ぶにあたって、6年担任が相談しにきました。まだ1回も日光を訪れたことがないということで、色々な先生から情報収集していたようです。
 そのとき、私は華厳の滝を見学したときのことを思い出しました。子供たちがとてもかわいそうな出来事が2回ほどありました。まず、水不足で滝が一切流れていなかった時がありました。この時は行きの電車内での打合せ時に、旅行会社の方から情報提供があり、「楽しみにしている子供たちに何と伝えればよいのだろうか」と、自分もとてもがっかりしたことを覚えています。この時、子供たちは展望台から「華厳の・・岩か」と、それでも写真をたくさん撮っていました。次に、何と濃霧で滝が見えなかった時がありました。豪快に流れ落ちる滝の音はするものの、滝の様子は一切見えませんでした。子供たちは「これが華厳の・・霧か・・」と、この時も楽しそうに写真を撮り合っていました。もちろん今年はすばらしい華厳の滝の風景が見られるとよいですが、こういうエピソードもあるからこそ日光修学旅行は子供たちの心に残るのですね。ちなみに私は箱根小時代、霧の運動会も経験しています。卒業アルバムを見ると、霧の中に子供たちの組立体操が浮かび上がっており、何とも思い出に残る運動会となりました。

 6年生は、現在総合的な学習の時間に日光の自然や文化遺産について調べ学習をしています。事前にいろいろと知っておくことで、「これがそうなのか」と、当日の感動も増すことでしょう。また、担任からも各先生方に「日光修学旅行のポイントなどを子供たちにいろいろと教えてあげてほしい」と、紙が配られていました。私は滝と東照宮の彫刻のことを書きました。子供たちは調べ学習に加え、先生方からのメッセージを受け取り、さらに日光に思いをはせることでしょう。

昨年度の写真.jpg

公開日:2022年05月09日 10:00:00
更新日:2022年05月12日 12:04:10