カテゴリ:K's Room
自学のすすめ

 今週、1年生のあいさつに変化を感じています。しっかり立ち止まっておじぎをしてくれる子が出てきました。先週1年生の勉強の様子を廊下から見ていたところ、一人の男の子が気付いてドアを開けてくれました。もちろん「授業中だから、わざわざドアまでやってきて開けてくれなくて大丈夫だよ」とは言わず、「ありがとう」と声をかけました。その後3階に向かい5年生の勉強の様子を見ていると、今度は気付いた子供たちがこちらを向いて「おはようございます」と、声をかけてくれました。授業を止めてしまうので5年生に行きにくいと感じるところもあるのですが、ここが5年生のよいところでもあります。学年によって全く雰囲気が違うのも面白いところです。

 さて先週、箱根の森小「自学のすすめ」家庭版を配らせていただきました。箱根教育の「知育」ではどの学校も家庭学習の取組を行っています。本校では取組の進捗状況を評価するために、全国学力・学習状況調査質問紙にある「学校の授業時間以外に、普段、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか」の回答を毎年集計しています。目標は「30分未満」と答える子供がいなくなることです。ここ3年間「6.7%→28.1%→19.0%」と変化していて、なぜかコロナ前の方がよく、臨時休校で家庭学習に多く取り組んだはずの一昨年度の結果が今一つでした。
 家庭学習の定着しない理由として、家庭でのゲームの時間などもよくあげられるのですが、それよりも「何をどう取り組んでいけばよいのか分からない」という子供が多いのではないでしょうか。配付した「自学のすすめ」には、学習時間の目安だけでなく、「学習のヒント」が具体的に書かれています。子供たちにはこれを参考に取り組んでほしいのですが、学校でも紙を配るだけでなく、子供たちにしっかりオリエンテーションをしていくつもりです。「学び方を学ばせる」ことは、私たち教師が家庭学習をすすめる上で大事なことです。
 そういえば、先週の5年生の学級便りに「自学紹介」といって、子供のノートが紹介されていました。担任のK原先生は、調べ学習をしたノートの紹介とともに、調べ学習のポイントを掲載していました。事例をもとに「学び方を学ばせる」方法は、子供たちにとって分かりやすいです。友達の学び方が自分にとってのヒントにもなりますね。

 最後に・・・。家庭学習は学力向上というねらいもありますが、家庭での生活習慣を整えるという意味からも大事なことと思っています。

公開日:2022年04月25日 10:00:00
更新日:2022年04月26日 12:02:11