カテゴリ:K's Room
日光修学旅行引率の思い出

 世の中は相変わらずのコロナ禍が続いています。神奈川県においても緊急事態宣言こそ出されなかったものの、まん延防止等重点措置の対象区域に新たに6市が追加されるなど、事態は深刻化しています。そんな中、先週金曜日に6年生の日光修学旅行保護者説明会を開催し、当日の感染症対策等について学校からお話をさせていただきました。今後の状況がさらに悪化すれば延期せざるを得ませんが、行くつもりで準備は進めていきます。今週は6年生の日光の調べ学習も進んでいきます。「行かせてあげたい。」という思いが強いですが、冷静に各校とともに判断をしていきたいと思います。


 さて、私は学級担任として8回も日光に行きました。引率した担任にとっても様々な子供たちとの思い出が残っています。中でも今から24年前、とある学校に異動してすぐの5月に行った修学旅行は未だに忘れることができません。今日はネタ不足なので、その思い出(の一部)を紹介します。
 異動したらいきなり6年生の担任。子供たちと出会った初日に「これは5年生の時にかなり指導が難しかった学級なのだろうな。」とすぐに感じました。2日目に前任校の離任式から戻ると、課題として置いていったはずの作文用紙がほとんど紙飛行機になり運動場のあちこちに落ちていました。声を荒げて叱ったら、その日の放課後はパンチパーマの中学生が5~6人教室に乗り込んできました。修学旅行のオリエンテーションでは女の子たちから、「先生、〇〇小とのけんかはいつしますか?」という訳の分からない質問が出ました。そんな子供たちと連休明けに日光に行きました。

 修学旅行当日は、電車内の本部に出欠の連絡をして戻ってきたら、すでに車両をまたいで〇〇小の子供たちと「睨んだ。」「目が合った。」などともみあいになっていて、隣のクラスの小柄な担任の先生の姿がそのもみあいの中心で見え隠れしていました。「これは長い二日間になりそうだ。」と覚悟しました。その他にもいろいろとあって、極めつけは夜です。消灯後、「おたくの女の子たちがうるさいので静かにさせてほしい。」と同じ宿の学校の先生から苦情がきました。学級の男の子たちからも、「先生、何とかしてほしい。うるさくて眠れない。」と訴えがあったので養護教諭と一緒に様子をみに行くと、女の子たちが「うおーっ。」などと絶叫して暗闇でみんなで踊りまくっているのを目にしました。興奮して寝られないというので、「寝られない。」という子供たちを旅館の広間に集めて話をしました。「先生、怖い話して。」「面白い話して。」などのリクエストに応えながら子供たちに話を夜明け近くまでさせられました。
 日光から帰ってきて電車を降りると、駅にお迎えの保護者がたくさん待っていました。「先生相当疲れた顔してるね。」「子供たちに一晩中付き合ってくれたの? 先生、すごい。」とたくさんの保護者から声をかけられました。本当に疲れました。

 この修学旅行をきっかけに、学級の中のある意味リーダー格であった子供たち、とりわけ騒がしく指導が難しそうだった女の子たちと人間関係が早々とつくれ、その後はいつもの学級とは違う苦労はあったものの、何とか3月に無事子供たちを卒業させることができました。とても大変な修学旅行でしたが、もし5月に修学旅行がなければ子供たちとの人間関係をつくるのにかなりの時間を要したことでしょう。この時のてごわかった女の子たちは、その後中学生になっても高校生になっても小学校によく遊びにきてくれ、今ではみんなすてきなお母さんになっています。

公開日:2021年04月26日 10:00:00
更新日:2021年04月26日 17:06:15