カテゴリ:各学年の様子
食べ物の働きを知る(3年生)

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 私は小学校時代、野菜が食べられず、唯一給食で食べられたのがキャベツの千切りにソースをかけたものでした。特に低学年の頃は「給食を全部食べるまでは、休み時間にしてはいけません!」というタイプの先生が担任だったので、小学校の給食には嫌な思い出が多いです。昼休みはよく食べ残した給食を間にはさみ、担任の先生とにらめっこをしていました。食育の授業もなかったので、「なぜ全部食べなければならないのか。」と、給食を恨んだこともありました。よく給食時に校内放送で流れていた「白鳥の湖」を聴くと、今でも嫌な気持ちになります。そんな私もお陰様で今ではほとんどの食べ物が好きになりました。食べず嫌いの物があったり、大人になり好みが変わったりしたためでしょうか。子供の頃「人間の食べるものじゃない。」と思っていた納豆も、箱根小に勤務していたときに給食によく出たため克服でき、今では毎朝のように食べているから不思議です。牛乳とマーマレードだけはまだ苦手ですが。

 さて、今週の火曜日の5校時に3年生の学級活動で「食べ物の働き」の授業がありました。先日も2年生で野菜の授業をしてくれた栄養士さんが、今日も中心となり授業を展開しました。体をつくるために、栄養バランスを考えて食べることの大切さを理解することがねらいでした。
 授業では、まずその日の給食の材料について知ることからスタートです。「ソース焼きそば・牛乳・ジャーマンポテト・不知火(デコポン)」に使われている材料は、「中華蒸し麺・牛乳・豚肉・あぶら・キャベツ・人参・もやし・ウィンナー・じゃがいも・不知火」です。子供たちは、給食の材料を確認しながら、「何で給食を全部食べた方がよいのか。」を考えていきました。「元気になるため。」「体調が悪くならないため。」など体のためという意見のほか、「作った人の気持ちを考えると残してはいけない。」「肉や野菜などの命をもらっているから感謝のために残さない。」などたくさんの意見が出ました。3年生はいつ見ても活発に意見を出しています。
 その後、食べ物には大きく「体を作る(赤)」「エネルギーになる(黄)」「体の調子を整える(緑)」の3つの働きがあることを知り、みんなで給食の材料を3つに分けてみました。時間がなくてまとめまで終わりませんでしたが、子供たちが「給食はとても栄養バランスを考えて作られている」「自分の好きな食べ物は〇色、苦手な食べ物は〇色に多い」などに気付くとよいと思いました。

 丈夫な体を作るには、好き嫌いせずにいろいろな食べ物を食べることが大切です。今の子供は給食もさらに美味しくなり、食育の授業もありとても幸せです。好き嫌いが多い人は、子供のうちから特に頑張っていきましょう。私と同じで、食べず嫌いも結構あるのではないかと思います。子供の頃からしっかり何でも食べていればよかったと、私のように後悔しないようにしましょう。

公開日:2021年03月02日 15:00:00
更新日:2021年03月05日 12:08:01