カテゴリ:各学年の様子
調べたことや学んだことを全校に発信する(4年生)
一昨日、4年生が昼の放送で、「社会科の学習でまとめた新聞を掲示したので読んでほしい。」という内容のアピールをしていました。
本校では、例えば地域学習で知ったことをほかの人に語れる子を育てるために、「学んだことを積極的に発信する。」という活動を重視しています。新聞作りだけでなく、発信の仕方は「誰に」「どのように伝えるか」という目的によって変わってきます。模造紙にまとめたり、写真を提示したりしながら学級でプレゼンするのか、学習発表会のような場で全校や保護者などを対象に劇化して伝えるのか、パンフレットを作成して観光客に配付するのか、二つの立場に分かれて立論資料を作成しディベートをするのかなど目的によって発信の仕方も様々です。特に、社会科や総合的な学習の時間においては、発信の目的を子供たちと確認しておくことが大切です。
今回、4年生では社会科「自然災害にそなえたまちづくり」の学習で、自助・共助の大切さを学びました。自分達にできる防災を調べたり、考えたりしました。自分達にできることの一つとして、「(台風を中心とした)自然災害のおそろしさやできる対策を知らせたい」という意欲が高まったようです。
そこで、「誰に知らせたいか」でグループ分けをし、「1・2年生向け」「3年生向け」「5・6年生向け」「おうちの方や先生などの大人」向けの壁新聞を作成しました。どこに掲示すれば読んでほしい人たちの目に留まるかを考え、完成した新聞を、それぞれ校内に掲示しました。他学年の子供たちが新聞を読んで、「自分の命は自分で守り、周りの人を助けるために何ができるかを考えてくれるといいな。」という4年生の思いがこめられています。4年生の作成した新聞はまだまだ改善の余地ありですが、自分たちの言葉で書いているところはとてもよいところです。
最後に新聞作りについてです。どこの学校に行っても、廊下に社会科の新聞(個人で作成したものやグループで作成した模造紙のもの)がよく掲示されています。そして、その子供たちの作品を見ただけで、指導する先生の力量が分かります。私はいつも「レイアウト」「記事のタイトル」「資料ののせ方」などのほかに、「中心となる記事があるか」「記事が自分の言葉になっているか」「記事の書き方のパターンが何種類かあるか(インタビュー形式、クイズ形式、ふきだし、四コマ漫画など、文章で書く以外にも記事の内容にふさわしい伝え方を子供たちが楽しく工夫しているか)」「社説には感想でなく、自分の意見や考えが書かれているか」「先生のコメントの内容」などを見ます。総合教育センターの指導主事時代、子供たちが作成した実物の新聞を見せながら、初任研の授業力向上の研修でよく話していた内容です。
公開日:2021年02月19日 09:00:00
更新日:2021年02月19日 12:25:20