カテゴリ:K's Room
教科担任による授業の工夫

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 一昨日の5校時に本校のカリキュラム・コーディネーターの先生の授業をのぞいてみました。箱根町では小学校における教科担任制を推進しており、本校には推進・調整役のコーディネーターが配置されています。本校では、理科・音楽・図工・家庭・外国語活動・外国語において教科担任制を導入しています。高学年では音楽と図工の交換授業もおこなっています。コーディネーターの先生は今年度3~6年生の理科を担当しています。

 今回の授業は4年生の新内容のところで、土の粒の大きさの違いによって水のしみこみ方がどの程度違うか調べる実験が中心でした。運動場の土(砂)と校舎前の庭の小石で、水がしみこみやすいのはどちらであるかを予想し、実験をしました。4年生はしっかり自分の考えを挙手し発言していてすばらしかったです。ノートにさっと考えを書けるところもよかったです。
 子供たちは予想の段階で意見が分かれていましたので、実験では「おー」「やっぱり」「全然違うね」などとつぶやきながら、粒が大きいほど水がしみこみやすいことを理解していきました。先生の用意した実験セットがとても分かりやすかったからでしょう。

 授業後に先生と話している中で、「同じ理科の授業でも、学年の集団によって雰囲気も考え方も違うので、それに対応した授業を考えることが必要です。」という言葉がありました。4年生の学習では、すでに学んだことのある学習内容や自身の経験から「このあと、どうなるのだろう。」と、結果を予想することとその予想をお互いに話し合い、理解につなげていくことが大切です。そこで、予想やその理由を話しやすいように、実験で使う道具を学校の校庭にある、子供たちが前にも見たことのあるものにしました。また、今回は比べるものを3つや4つにするのではなく、2つにしぼることで、予想を立てやすくしました。

 一か月授業の様子をみてきて、学年によってさまざまな集団の特徴があるなと感じています。これはクラス替えのない単級ならではのことで、学年のまたがる教科担任の授業は本当に工夫が必要と感じた1時間でした。

公開日:2020年07月01日 16:00:00
更新日:2020年07月02日 08:48:14