【タイトル】

芦ノ湖について学ぶ

【本文】

 一昨日の3・4校時に5年生が社会科で芦ノ湖の学習に取り組みました。講師は芦之湖漁業協同組合の組合長・福井達也さんです。芦ノ湖の概要や生息する魚について、そしてそれら生き物にとっての環境などについて詳しくお話をしてくださいました。  5年生の子供たちがどこに関心をもったかはそれぞれだと思いますが、私はお話を聞いていて、生き物が生息できる環境についてのお話が印象に残りました。その中で、かつて芦ノ湖が生活排水により汚染されていた頃のお話がありました。芦ノ湖は、1902年以前は透明度が16mもある日本有数の水のきれいな湖だったそうです。それが、1960年頃を境に生活排水や観光施設からの排水により、1976年には透明度が何と50cmにまで下がってしまったとのことでした。マス類が住めない環境になる寸前まで汚染が進んでしまったそうです。  私が箱根小学校に赴任したのは、ちょうどその対策として公共下水道を設置し稼働させる3年ほど前でしたので、「芦ノ湖をきれいにしよう」という内容の学習をよく行っていました。当時の漁業組合の事務局長さんが、何度も学校に足を運んでくださり、合成洗剤を使用しないことの働きかけなどを子供たちに熱く語っていただいたのを思い出します。当時はマスの採卵・放流学習をはじめ地引網や釣り教室といった芦ノ湖に関連した学習をたくさんしていましたが、まさかそんなに目の前の湖が汚れているとは思いませんでしたので、事務局長さんのお話は衝撃的でした。  現在、芦ノ湖の水は美しさを取り戻して、透明度は10mほどにまで回復してきたそうです。水のきれいなところにしか住めないヒメマスも住めるようになりました。今はもう亡くなられた事務局長さんは、よく「ヒメマスが住める芦ノ湖にしたいんだ」と、おっしゃっていました。福井さんのお話を聞きながら、箱根小学校に勤務していた頃のことを思い出し、「もう少し子供たちにとって、学区にある芦ノ湖を身近なものにさせたいな」という思いが強くなりました。


【添付ファイル】

芦ノ湖の学習1-1.jpg

芦ノ湖の学習1-2.jpg

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