【タイトル】
クラムボンとは何か【本文】
昨日、校内研究会の研究授業があり、町教委のH塚指導主事さんにご指導をいただきました。また、仙小からも実践家のT木先生が研究会に参加してくださいました。 今回は6年生の国語科「やまなし」の授業で、子供たちの疑問をもとに、「クラムボンとは何か」を考え話し合う授業でした。授業者は担任のS宮先生です。「やまなし」は、私も何回も授業したことがありますが、宮沢賢治の独特な世界観に圧倒され、何をやってもしっくりこなかった、教師にとっては本当に手ごわい教材です。 この日の「クラムボンは何か」の発問に対して、子供たちが出した考えは8通りもありました。14人しかいないのに、8通りの解釈が出されるところが「やまなし」のすごさです。子供たちの考えは、「落ち葉」「日光」「光や小さなあわやごみ」「あわ」「かたくて小さい魚」「かに」「えび」「微生物」でした。子供たちはそれぞれに自由起立で、「クラムボンは跳ねてわらったよ」「それはゆれながら水銀のように光って斜めに上の方へのぼって行きました」「波から来る光の網が、底の白い磐の上で美しくゆらゆらのびたりちぢんだりしました」「にわかにパッと明るくなり、日光の黄金は夢のように水の中に降って来ました」などの会話文や情景描写を根拠に意見を述べていきました。ふだんから叙述を根拠に考えをつくりあげていくという指導が徹底されている様子が分かりました。子供たちの話合いの中では、科学的に意見を言う子や現実と物語を混同して考える子もいましたが、話し合いはそれほど混乱せず、「なるほど。そういう考え方もあるのか」と、互いの考えを共有し読みを広げることができました。 まだ教職経験2年目の先生の授業でしたので、読みのめあての作り方や検討させたい叙述に目を向かせるための発問、国語科における討論の仕組み方や叙述を大事にした板書など課題は多く出ましたが、比較的若い先生の多い森小においてはとてもいい提案をしてくれたと思います。 今年度の研究授業も残り少なくなってきました。毎回授業を見ていて、「やはり教師は授業が一番」と感じます。「学校生活の中で多くの時間をしめる授業こそ、教師本来の力をフルに発揮する時間。指導力とは授業力のことだ」・・・、私が3年目のときに2年経験者の研修で指導主事さんに言われた言葉です。だからこそ、授業力向上の大きなきっかけとなる研究授業は大事にしていきたいし、今回のS宮先生の授業のような提案性のある授業を公開してほしいと思っています。【添付ファイル】
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