【タイトル】
二わの小鳥(2年生)【本文】
楽しい道徳の授業を見ました。2年生の「信頼・友情」(友達と仲よくし、助け合うこと)の内容でした。「二わのことり」という、1年生で扱うことの多い教材を使っての授業でした。 みそさざいが、誕生日会に招待されているやまがらのうちに行くか、音楽会の練習があるうぐいすのうちに行くかで迷っていました。ほかの小鳥たちは近くの明るい梅林にあるうぐいすのうちへ行ったので、みそさざいも「明るいところの方が楽しいや」と、うぐいすのうちに行きみんなで楽しく過ごしていました。しかし、みそさざいは次第にやまがらのことが気になりだし、山奥の寂しい場所にあるやまがらのうちに向かいます。すると、やまがらは一わでしょんぼりしていて、みそさざいが来てくれたことに涙を浮かべて喜び、その様子を見てみそささざいが「来てよかったな」と思うところで話が終わります。 この日、授業者である「もりとく通信」でおなじみのS藤先生は、いつもと違うスタンスで授業を進めていました。子供たちの意見に対して、「そうだね」「なるほど」と共感するだけでなく、ところどころで子供たちに揺さぶりをかけ、切り返しをしていました。そして、切り返しによって、例えば次のように話合いが続きました。 C みそさざいは、とてもいい友達だと思う。 T えっ?そうかな。先生がやまがらだったら、みそさざいを「いい友達」なんて思わないよ。だって、仕方なく来てくれたんでしょ。 C 違う。やまがらのことを大切にしていたから、行ったんだと思う。 T じゃあ、どんなことを思っていたのかな。 C やまがらくん、淋しいだろうな。 C せっかくの誕生日だから。 T 本当に行ってあげたかったのかな。 C まよっていたから、どちらにも行ってあげたかった。 T でも、やまがらは何にもしていないよ。本当に二人は仲良しといえるのかな。 C 「来てよかったな」って思っている。行ったみそさざいも嬉しかったと思うし、二人とも喜んでいる。 C どっちも笑顔になったと思う。 子供たちは、先生の言葉にくいついて、「とてもいい友達」という一言で終わらせず、登場人物の心情を想像しながら、話合いを深めていきました。たった6人の2年生ですが、先生の切り返しに動じずに自分たちの考えを思い思いに述べていて、すばらしかったです。 授業の振り返りでは、「友達にやさしくなりたい」「他の人の気持ちを考えたい」ということを多くの子供が書いていました。人数の少ない学級では、ときに先生が壁になり子供たちを揺さぶり、思考を深めさせていくことが必要。授業を参観して、改めてそんなことを感じました。【添付ファイル】
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