【タイトル】
初任者を育てるプレ授業【本文】
昨日の放課後のことです。私は県西教育事務所主催の研修を16時過ぎまでオンラインで受講しました。研修が終わって職員室に行くと先生方の姿がありません。教頭先生に聞くと、4年生の教室で初任研のプレ授業をしているとのことでした。様子を見に行くと、初任者が本番と同じように授業をし、先生方が児童役となり発言などをしていました。初任研担当のO木先生を中心に、みんなで初任者を育てようという雰囲気を感じました。さすが森小の先生方です。「互いに関わり合って、互いに成長する」のは、子供たちだけではないですね。 実は初任者のS宮先生は、11日(木)に初任研の研究授業が控えているのです。プレ授業を行うと、授業の流し方はもちろんのこと、教材や発問、板書、児童の反応など様々な課題に気付くことができ、当日の対応力が全く変わってきます。単級の小学校ではすべて授業は一発勝負ですので、こういう機会があると授業者にとっては(厳しいですが)ありがたいです。 そして、いつものごとく昔のことを思い出しました。どうも教員生活のゴールが少しずつ近づいているせいか、最近よく昔のエピソードを思い出すようになりました。小田原市の小規模校に初任者として赴任して3年目のことでした。「社会科の大家」として有名だったベテランのI先生が転任してきました。私は初めて6年生の担任になり、歴史の授業の進め方がよく分からずに5年担任で隣の席にいたI先生によく相談させてもらっていました。 その先生の社会科の研究授業の前日のことでした。放課後、I先生が私に「今から5年生の教室に来なさい」というのです。恐る恐る教室へ行くと、「私が今から明日の授業の指導案で授業をするから、あなたは5年生役をやりなさい。あなたは今の5年生を初任の時に担任したから、子供たちがどんな考えをするか想像できるはず。できる限りたくさんの発言をしなさい」と指示されました。「これは大変なことになった」とプレッシャーを感じながら一時間授業を受けたのですが、終わった後「ありがとう。おかげで迷っていたところがすっきりしたわ。当日の指導案の流れと発問を変えて授業してみるね」と言われました。「少しは役に立ったのかな」とほっとしました。I先生にはその後も何回か普段の授業のプレ授業によばれることがありました。 その後自分自身の社会科の研究授業があり、「3年目の先生にしては、なかなかいい授業だったよ」と、教材の提示や発問などを指導主事さんにとてもほめられました。これはI先生にプレ授業(私はS宮先生と違って授業を受ける方の役でしたが)で鍛えられたおかげでした。この一年間がきっかけとなり、私は社会科の授業をするのがとても好きになりました。S宮先生もきっといつかベテランになったとき、この日のことを思い出すことでしょう。【添付ファイル】
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