【タイトル】
離任されたN先生からのメッセージ【本文】
4月7日に予定されていた離任式がなくなってしまったため、町教育委員会に異動されたN先生と子供たち・保護者の皆様とのお別れができませんでした。6日の始業式では、いつの間にかいなくなってしまった先生の姿を、昨年度担任されていた新3年生が探し求めている姿がありました。とてもさびしい別れとなってしまいました。 私もN先生と同じく仙小からフェードアウトしてしまいましたので、その気持ちがよく分かります。自分一人のために離任式をやっていただくのは申し訳ないという思いの一方で、「子供たちにメッセージを残したかった。」「支えてくださった保護者の方々にお礼を伝えたかった。」という思いもありました。 そんな中、忙しい仕事の合間をぬって、N先生がメッセージと新しい職場での写真を届けてくださいましたので、原文のまま掲載したいと思います。 箱根の森小学校のみなさんへ 箱根の森小学校のみなさん、お元気ですか? 「私は元気です!」と大きな声で言いたいところですが、「もっと箱根の森小学校で働きたかったな…」という思いが強く、まだ気持ちが落ち込んでいるのが正直なところです。 そんな中、雑誌の記事で「欽ちゃんの仮装大賞」というテレビ番組でお馴染みの「萩本欽一さん」の特集を読みました。萩本欽一さんは、採用試験の面接で「あなたは運がありますか?」と質問し、「あります」と答えた人を採用するそうです。それを知り、「自分だったら何と答えるかな…」と考え、今までの自分を振り返りました。 宝くじを買っても当たらない。傘を忘れた日に限って雨が降る。久しぶりにスーツを着るとズボンのお尻が破ける。6年生の担任なのに卒業式の前々日に前歯が折れる。友達と広い砂場で遊んでいると私だけ猫のう○ちをつかんでしまう。そして、突然の異動で箱根の森小学校を去ることになる。幼少期から振り返っても「運がある」とは言い切れない自分がいました。 しかし、不思議なことにちょっぴり不幸な出来事と一緒に思い出されるのは、周りにいた人の優しさと笑顔です。傘を忘れたときには、傘に一緒に入れてくれた人がいました。ズボンのお尻が破けたことを一緒に笑ってくれる人がいました。私の周りは、いつも不幸な出来事を不幸と感じさせないような「いい人」であふれていたことに気付かされました。 箱根の森小学校で過ごした3年間も同じです。私のちょっぴり膨らんだお腹に「赤ちゃんは元気ですか?」と私のお腹をなでながら優しく声を掛けてくれた子供たち。覚えたての平仮名で「せんせいだいすき」とお手紙を書いてくれた子供たち。めんこい、めんこい最高の子供たちと出会いました。「先生のお便りを楽しみにしています」と励ましてくれた保護者の方。「1日に5分でも我が子の目を見て、話を聞いてあげるといいみたいですよ」と子育てのアドバイスをしてくれた保護者の方。学校に協力的で親切な保護者の方々に出会いました。「Sさんは、いつも掃除を頑張っていますね」とクラスの子のよいところを伝えてくれる先生。「この教材は、どう教えたらいいですかね」と熱心に教材研究する先生。子供たちのことを真剣に考え、情熱をもって指導する先生たちと出会いました。町探検などでは、学校の活動を快く受け入れてくれる地域の方々とも出会いました。こんなに素晴らしい人たちと出会い、笑顔の絶えない楽しい毎日を送って「運がない」とは、絶対に言えません。私は、「よい人と出会う運がある」と自信をもって言うことができます。 この手紙を書いていて、何だかちょっぴり元気が出てきました。箱根の森小学校のみなさんも人との出会いを大切にし、たくさんの人から学んでください。箱根の森小学校で出会った子供たち、保護者、同僚の先生、地域の方々、3年間本当にお世話になりました。町で見かけたときには、また気軽に話しかけてくれると嬉しいです。では、また。 箱根の森小学校…最高!! N・Tより ★N先生は町教育委員会の指導主事さんですので、時々授業の様子をみに来られます。その時、子供たちの成長した姿を見せてあげたいですね。【添付ファイル】
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