カテゴリ:K's Room
もりとく通信を読んで
一気に厳しい寒さがやってきて、昨日は思わずこたつをセットしてしまいました。今朝昇降口を通過する子供たちも「寒い」と口にする子が多かったです。これからぐっと秋が深まりますので、どんどん色づいていく山々の景色の移り変わりが楽しみです。
今日は道徳主任のS藤先生が職員に発行している「もりとく通信」の話題です。以前も学校日記で紹介しましたが、S藤先生は自分の授業実践などをもとに道徳授業を考える「もりとく通信」を毎週のように発行しています。10月8日で27号になっています。その通信に対する感想や反応などがきっかけとなり、S藤先生と各先生が道徳授業を語り合う場面もよくあります。
最新の27号の内容は、先日箱根中学校で行われた道徳授業についてでした。町の道徳担当が参観して、研究協議を行いました。その時の授業の特徴は、読み物資料を途中で切って「あなたならどうするか」を考えさせる展開であったようです。そして、「資料を切ることによって、話の展開に集中できる」「その時の主人公の気持ちがとらえやすい」という成果と「発問が2択では、多様な考えが出にくい」「どのように行動すればよいかではなく、どうして登場人物はそうしようと思ったのかに気付くことが大切」という課題が、N村指導主事さんの指導講評の内容として掲載されていました。「安易に資料を加工すべきではないのかな」というS藤先生の感想もありました。中学の先生の授業実践をもとに、資料の提示の仕方等について深まりのある研究協議が行われたようです。中学校の道徳担当の先生、協議になるようなよい提案をしてくださりありがとうございました。
この号の通信を読んで、私は担任時代の自分の道徳授業を思い出しました。5年生で「手品師」という読み物資料をもとに研究授業をしたときのことです。細かい内容はよく覚えていませんが、確か「腕がよいのに売れない手品師が公園で少年相手に手品を披露していて、また今度見せる約束をしていた。しかし、少年との約束があった日に大劇場の舞台に出演できる話が舞い込んできた。そして、手品師は少年との約束を果たすべきか、このチャンスを生かして舞台に出演すべきか悩みに悩む」という話だったかと思います。
読み物資料はもちろん「その後手品師がどうしたのか」というところまで書いてありましたが、私は手品師が悩んだ場面で切った資料を子供たちに配り、「手品師はどうすべきか」という話合いを仕組みました。結果、当日は思い出したくもない最低最悪の道徳授業となりました。暗黒の思い出であったのに、「もりとく通信」を読んで思い出してしまいました。授業がどうなってしまったのかは、長くなるのでまた今度。「もりとく通信」のお陰で若手の先生たちに伝授すべきネタがまた一つ増えました。
公開日:2021年10月18日 10:00:00
更新日:2021年10月18日 12:34:49