カテゴリ:各学年の様子
楽しい小物作り(5年生)

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 梅雨空が続いています。朝の子供たちのあいさつの声も何となく湿っています。そんな中、ある5年生2人のあいさつにいつも心が洗われます。ていねいに立ち止まってあいさつをしてくれる子はたくさんいますが、その日の朝の体調や気分などが微妙に態度に表れる子も結構います。ニコニコとあいさつしてくれた子が、次の朝は声をかけても返事がないというようなことは当たり前のようにあります。そんな中、この2人は昨年からいつも全く変わらないので「すごいなあ」と思っています。大人でもなかなかできないと思うのです。

 あいさつとは関係ないのですが、今日は5年生の家庭科の話題です。
 5年生の家庭科は音楽科との交換授業で、6年担任のKN先生が教えています。私は担任時代、高学年を担当することが多かったのですが、家庭科専科の配置がないときは自分で教えていました。初任校で初めて家庭科を教えた時は、放課後に先輩の女性の先生につきっきりで裁縫の指導について教えてもらいました。ミシンの指導のときなどは本当に憂鬱でしたが、先輩のおかげで何とかなりました。そんな私が総合教育センター指導主事時代、5年経験者研修でICT教材を活用した家庭科授業についての講義をしたことがあります。知り合いの若手教員が研修にきていて、「なぜあなたが家庭科の講義を?」とニヤニヤされたのを忘れません。若手教員に様々な縫い方などを詳しく説明した動画教材を紹介しながら、「自分のときもこんな動画があったらよかったのに。」と強く思いました。
 さて、5年生は現在「フェルト小物作り」をしています。5年生になってから、裁縫セットを使って基本的な手縫いの練習を積んできました。担任の先生が授業の様子を見に行ったところ、子供たちの手際がとてもよくて驚いたそうです。玉どめ、玉結びなども上手で、初めて裁縫を学んだとは思えなかったとのことです。子供たちは、ディッシュケースやペンケース、小物入れなど、フェルトを組み合わせてオリジナルの小物を作っていますが、完成がとても楽しみです。

 それにしても、子供たちをこんな裁縫上手に育てているKN先生、どんな教え方をしているのか興味があり聞いてみたら、やはりICT教材などを駆使して、何度も基本的な縫い方を練習させたとのことでした。ただ、5年生は本当に集中して取り組む子供たちで、サポートに入ってくださっている先生も「こんなに聞いてこない子供たちは初めて。」と、驚かれていたそうです。子供たちは難しいボタン付けもかなり上達しているようなので、これからも自分でいろいろな小物にチャレンジしてほしいと思います。

公開日:2021年07月05日 11:00:00
更新日:2021年07月08日 12:21:56