カテゴリ:各学年の様子
自分らしく(6年)

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 今日は教育委員会やスクールカウンセラー、小田原養護学校の先生らが授業の参観に来られましたので、私もいくつか教室を回って子供たちの学習の様子を見てみました。ちょっと足を止めてじっくり見たのは、6年生の道徳の授業です。「自分らしく」という授業で、「個性の伸長」という学習内容でした。授業は葉祥明・谷川俊太郎・金子みすゞの詩を読み、好きな詩やその理由について話し合う活動が中心でした。

 道徳の授業は、自分とは違う友達の様々な価値観にふれながら、よりよく生きることを考えていく時間です。金子みすゞの詩のように、まさに「みんな違って、みんないい。」のです。子供たちはワークシートが配付されると、黙々と自分の考えを書いていきました。発表は参観者がいて恥ずかしかったのか控えめでしたが、「みんな個性がそれぞれある。良いところも悪いところもある。」「その自分を成長させられるのは、自分自身。」など、主題に迫る発言が多く、さすが6年生だと感じました。

 ちょっと気になったことは、先生の「自分が好きですか。良いところはありますか。」という問いに対して、「自分が好きではない。」「良いところは何もない。」という反応がいくつか聞かれたことです。その子たちに対して先生は「君のよいところはね・・・」と励ましながら机間指導していました。箱根の子供たちは自己肯定感にやや課題があります。小規模の編成のなかで人間関係が固定化し、なかなか新しい自分を見出せないところが少なからずあるのかもしれません。先生は授業の終末で「自分の良さに胸を張って生きていかれるといいね。」と、子供たちに伝えていました。そのひとことで、道徳の授業に必要な「望ましさ」の共有ができたかなと思いました。
 
 リーダーとしての出だしが2か月遅れてしまいましたが、これから6年生にはどんどん学校を引っ張り、その試行錯誤の中で自分の良さをたくさん見つけてほしいと思います。そして、教師も子供たちのできたところや工夫を見逃さずにしっかり認めていきたいと思います。

公開日:2020年06月23日 16:00:00