箱根町立箱根の森小学校

　先週の木曜日、３回目の郵送による学習課題とＤＶＤの発送を行いました。プリントの準備やＤＶＤ作成も苦労しましたが、袋詰め作業もとても大変でした。臨時休校期間中、オンライン授業の実施や9月入学など、テレビでは様々な教育に関する議論が巻き起こっていましたが、現場はとにかくこれからも与えられた環境で、できることを工夫してやっていくだけです。苦労のなかで、今後の学習指導に生かせることをたくさんつかみとることもできた3か月でしたので、先生たちは授業をすることを今から楽しみにしています。

　さて、いよいよ今週の木曜日から段階的な登校が始まります。箱根町は県のガイドラインに沿うような形で緩やかなスタートを切ります。学習の遅れを早く取り戻すことは大切ですが、それ以上に子供たちの生活リズムを戻していくことが大切です。大人でさえ先が見えない今の状況の中、子供たちは様々なストレスを抱えての登校になるかもしれません。子供たちの不安を私たちが受け止め、心の拠り所をしっかりとつくることをより大切に考えていきたいと思います。子供たちには「先生に相談すれば大丈夫。」とぜひ伝えてください。

　また、感染症対策については、「どこまでやったらいいのか。」という問題に直面しています。北九州市の小学校におけるクラスター発生のニュースは、「どう対応したら最善であったのか。」を考えさせられることも多く、このタイミングでのとてもショックなニュースでした。現場では緊張感が高まっていますが、基本的にはＤＶＤでお知らせしたような生活様式を徹底することを大切にしていきたいと思います。この度フェイスシールドを購入したり、人数の多い6年生の机・椅子を広い多目的ホールに移動したりするなどして、できることをやってもいます。対応をその都度模索していく中で、新しい学校での生活様式が定着していくのであろうと思います。

　いろいろな不安と心配はありますが、とにかく学校に久しぶりに子供たちが帰ってきます。休校を通して子供たちがどんなふうに成長しているのか、これから成長していくのか、その期待をふくらませて、子供たちを迎えようと思います。